パーカーポイント: 97点 予想される飲み頃:2020 - 2040 Disgorged in April 2018 with 2.5 grams per liter dosage Jacquesson's 2008 Extra Brut Grand Cru Avize - Champ Caïn is showing brilliantly soaring from the glass with a lively bouquet of waxy lemon rind green apple walnuts marzipan and subtle hints of drawn butter and honey. On the palate it's full-bodied layered and multidimensional with terrific concentration mid-palate volume and structural tension with a deeper broader profile than the 2008 Core Bautray tasted alongside. The finish is long saline and chalky. While Hervé Chiquet observes that Jacquesson has made considerable progress - especially in the vineyards - in the last decade that the 2008 necessarily doesn't reflect this is nonetheless a brilliant Champagne. (Issue 244 End of August 2019 The Wine Advocate 31st Aug 2019)
アヴィズの3本指に入る単一畑「シャン・カン」
シャン・カンはアヴィーズの真南向きの斜面下部にあるリューディで、1962年に植樹されたシャルドネを使用して造られる。単一リューディ、低収量、わずかなドザージュなど、テロワールの個性と大地のエネルギーを引出し、芸術の域にまで高めた「シングル・ヴィンヤード・コレクション」。ヴィンテージシャンパーニュの傑作といえる逸品。
2008ヴィンテージ
冷涼な夏の後に、収穫直前の好天が訪れて、清涼感、正確さ、純粋さを備える2008年の緊張感と畑の個性が調和している。淡いレモンイエロー、香り高く、レモンカード、熟した青りんご、マジパン、丸い石、クリーミィなテクスチャー、清涼感ある酸の奥に凝縮した果実を秘めている。スモーキーで、ほのかなフェノリックスと塩気、ほろ苦み、ミッドパレットからぐんぐんと広がる。エネルギーが詰まっている。透明感に包まれたフィニッシュは、肩幅が広いが、焦点が合っている。
Jacquesson
Avize Champ Cain
予想される飲み頃:2020 - 2040
Disgorged in April 2018 with 2.5 grams per liter dosage Jacquesson's 2008 Extra Brut Grand Cru Avize - Champ Caïn is showing brilliantly soaring from the glass with a lively bouquet of waxy lemon rind green apple walnuts marzipan and subtle hints of drawn butter and honey. On the palate it's full-bodied layered and multidimensional with terrific concentration mid-palate volume and structural tension with a deeper broader profile than the 2008 Core Bautray tasted alongside. The finish is long saline and chalky. While Hervé Chiquet observes that Jacquesson has made considerable progress - especially in the vineyards - in the last decade that the 2008 necessarily doesn't reflect this is nonetheless a brilliant Champagne.
(Issue 244 End of August 2019 The Wine Advocate 31st Aug 2019)
ジャクソン
Jacquesson
200年以上の長い歴史と伝統を誇り、グラン・クリュ アイ村、本拠地のあるディジー村などに自社畑を中心とした52haの畑から類稀なるシャンパーニュを生み出すジャクソン。
ナポレオン皇帝が愛し皇帝自身の結婚式にも振舞われたという逸話も。また、その最高の栄誉を賞されメダイユ・ドールを授かり、急速に躍進したハウスは皇帝の肩入れもありたちまちトップメゾンの仲間入りを果たしました。
さらに、2代目アドルフが会社を継ぐと、数多くの新技術を開発。その一つがミュズレです。1844年、アドルフによって関鋼線を使用したミュズレの原型が出来上がり、その後の改善を経て150年以上たった現代でも世界中のスパークリングワインに使用されています。
また、高級シャンパーニュメゾンのクリュッグの創始者であるジョセフ・クリュッグは創業前、ジャクソンのセラーで修行。しかし1843年クリュッグが独立、1875年にはアドルフが亡くなるとジャクソンは徐々に衰退。その後、ジャクソンがその名声を取り戻すのは1974年にシケ家によって買収されてからの事でした。
ジャン・シケの指導の元、ジャクソンの品質は向上。1988年から、現当主ローランとジャン=エルヴェ・シケ兄弟が更なる品質向上を目指して除草剤の不使用やテロワールに基づく哲学も導入。1990年代に入ると一貫性のあるシャンパーニュを目指したスタンダード・キュヴェの生産を止め、ヴィンテージの特徴を活かしたシャンパーニュの生産を決意しました。
700シリーズの誕生
秀逸な品質に重点を置き、ヴィンテージの特徴を反映させた独特な個性を持ったワインを造ることに決定し、生まれたのがキュヴェ700シリーズ。「毎年1つだけ最高のものを」という哲学の下で生まれる700シリーズこそ、ジャクソンが目指すものであり、メゾンを代表するキュヴェです。
フィロソフィー
シケ氏は”偉大なワインを造るための条件”に次の3つを掲げています。『テロワールが素晴らしいこと』『一生懸命に働くこと』『満足しないワインは絶対に使わないこと』。これらの条件を満たすために、契約畑を削減。あえて規模を縮小してより1本のワインのクオリティにこだわっています。その結果、自社畑の比率は80%。大手メゾンがマスト(搾り果汁)を買い付けるのに対し、100%自社プレス。自らがコントロールできる栽培農家からのみブドウを購入し、高品質を徹底するという強い意志がにじみでています。また、収量もシャンパーニュ委員会によって定められているものは上限15t/haですが、現在ジャクソンでは10t/ha。搾汁も規定で定められた4 000kgのブドウから得られる2 550Lの果汁のうち、ラ・キュヴェ(一番搾り)のみを使用。その中でも埃などが多いと言う理由から、最初の50Lは捨ててしまいます。他の地域より収量が多いシャンパーニュ地方において、ジャクソンではブルゴーニュのグランクリュ等で見られる平均的な収量まで抑えていました。ことさら近年は、トップ・ドメーヌのモンラッシェなどに匹敵するまでの低収量。RMのように細部まで重視した畑にこだわるジャクソンですが、ワイン造りにおいてもその特殊性が際立ちます。プレスの段階で通常添加するSO2は僅かな量しか用いず、主にドライアイスで代用。 時間を短縮させる酵素による清澄ではなく、時間をかけてデブルバージュを行い、樽での発酵後にシュール・リー状態で長期間熟成。どちらもシャンパーニュ地方では珍しい手法です。「まずワインとして美味しいものを完成させる」とシケ氏が語るように、2次発酵前の熟成は異例の約12ヶ月。温度が上がっても、ガスが抜けてからでも美味しく飲めるジャクソンの秘密はここにあります。
唯一無二のシャンパーニュ造りを貫くジャクソン。最高品質を保つためにはメゾンの規模すら小さくする。こだわりぬいて生産されるただ1つのシャンパンは、ぜひ使われているブドウの年のことを思いながら飲んでいただきたいです。
世界の頂点を極めたソムリエ達が選ぶ「世界No.1ソムリエが選ぶ2002年度ワイン・ガイド」において、No.1メゾンの座を射止めて以来、「ゴー・ミヨ」2005年版では、エグリ・ウーリエやジャック・セロスらと並んで2つ星を獲得するなど、数々の専門誌より高い評価を受けています。